四季 草木綺譚


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クコ

クコ

 川の土手や田の端などに普通に見られたものですが、家の庭に場所を移してしまった種類のひとつです。 それでもよく見かけられるのは頻繁に健康植物として話題になるせいでしょうか。別名で、カラスナンバンとかキホウズキと呼びます。 通り名はクコですが、和漢名は枸杞(くこ)で、その成熟実を枸杞子(くこし),また葉を枸杞葉(くこよう),根皮を地骨皮(じこっぴ)と称し分けて用いますが、ここではひとくくりにして述べます。 1960年代に万病薬のように紹介されたことがあって騒がれましたが、ちょっとマスコミで取り上げられると皆その気になる世相は今でも変わらぬ様子。 昨今のテレビなどもとどのつまりはネタ切れのせいですからご注意を。
 成熟実は乾燥したものをそのまま食べても良いのでしょうが、普通は茎や根も一緒にすっかり乾燥させ、ホワイトリカーに二度漬けして青臭みをいったん抜いてから飲みます。 葉の利用は、若芽はそのまま茹で、夏頃に摘んだ葉は茎とともに茶として飲む、というように捨てるところがありません。 薬効は、クコ酒は疲労回復・強壮・不眠症・高血圧の予防、茎茶は動脈硬化の予防、あるいはめったにやらないでしょうが根皮を剥いて乾燥させたものを煎じて服用すると咳や痰の軽減によいといった具合です。 ちょっと珍しい調理方法では、葉を和風・洋風・中華風の区別なく取り入れるようです。 くせが無くやわらかい葉はどんなものにも合うのでしょう。 漢方薬方では熟した実は滋補薬,根皮は解熱薬とあり『杞菊地黄丸』では枸杞子を、『枸杞丸』ではすべての部位を、それぞれ配合し用います。

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