四季 草木綺譚


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イカリソウ

イカリソウ

 花の形から碇草とか錨草と呼びますが、和漢名は淫羊霍(いんようかく/注“霍”にはくさかんむりが付くのが本来の文字)といいます。 茎と葉に epimidine および icariin を含み、それぞれ性ホルモンの分泌促進や知覚興奮作用と強壮強精作用を持ち、 春先の山地にひっそりと花咲く可憐な姿をしながらも、和漢名がまことにふさわしいほど強烈な効力を有します。 本種はホザキノイカリソウですが、シロバナイカリソウ・トキワイカリソウ・キバナイカリソウ・ウラジロイカリソウなどいずれも同様と考えて結構でしょう。 写真の右端のものが原種といわれています。
 ほんらいは秋口の枯れかかった葉茎を使うのですが、花が終わり葉が大きくなったら少しづつ摘んで乾燥し、もみほぐしてお茶にして飲みます。 生命力が旺盛な植物ですから、葉を摘んでも枯れたりはしません。 はっきり書くのは気が引けますが、効用をためしたいかたは夏まで待って摘んだ葉を軽く洗い、 陰干しの後に広口のビンにたっぷり葉を入れホワイトリカーを注いで3カ月ほど経ったものを飲んでみて下さい。 でもいちどきに沢山いただくものではありません。 (ご夫妻で五合ちかく飲んだ人がいますが元気を通り越して衰弱してました。理由はわかりません) 薬草の本によってはイカリソウを載せていないものもありますが効き過ぎるからでしょうか。最近の知見では健忘症に有効との例があります。 ただし胃腸の弱い、あるいは心臓の悪い人は要注意です。また、自生地が減少していますから採り過ぎにご注意。

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