四季 草木綺譚


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タンポポ

タンポポ

 和漢名は蒲公英(ほこうえい)といい、これもなぜか薬草としてはあまりとりあげられません。 どんなところにでもあり、薬用には「四月から五月にかけて採る」とありますがこだらわなくて結構でしょう。 在来種はセイヨウタンポポに追われてかなり少なくなっていますが、どちらも効能に差はありません。しかし在来種は大切にしたいものです。 左の群生がセイヨウ種、中の右側がニホンタンポポで、がくの形が異なります。
 若葉と花は、てんぷらや茹でて酢の物や和え物に用いると、香りと共にほのかな苦味が楽しめます。 根を利用するときは生命力旺盛な春先の太い根が適当で、ぶつ切りにして乾燥させたものを刻んで炒って飲みます。 コーヒーによく似るのでお好きなむきにも好まれるのではないでしょうか。薬理は全草に殺菌作用を有し、効能は解熱・健胃・利尿・強壮などです。 なお、写真右はフキタンポポという種ですが、これは款冬花(かんとうか)といい薬効は異なります。 また、本場中国産に対し国産品では和款冬花があり、これはフキノトウそのものといっても差し支え無いでしょう。 つまりフキですね。話が逸れますがフキノトウの味噌和えや、成長したフキの茎をアク抜きして煮て食べると美味しいものです。

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