薬食つれづれの記


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健康維持の源とは
 〜快調は快腸から〜

 衣食住と普段口にするが、現代の日本においてはたいていの人は衣と住はまず満足しているでしょう。 ところが肝心の食について、見掛けは良いが質が良いとは必ずしも言えない状況ではないのでしょうか。 既に病に侵されている方は治療に努めていただきたいが、未だ病を得ず、という症候群が増えているのが恐ろしい。 これを防ぐのが東洋医学で言う「未病」の概念であり、バランスのとれた食事と健康な腸管なのだと思います。

 薬を飲んでいるのでおさまっているという方がいるが、これは対処療法であって、 ある物質から単離抽出した化学薬剤はほんらいヒトが必要としないものと考えなくてはならない。 三大栄養素を含み、なおかつ多くの種類の食べ物を少しずつバランス良く摂ることで、殆ど未病の状態からより健康な状態へと変える事ができるでしょう。

 ところが多忙を極める現状では定時の食事すら摂れない場合が多く、表現は妥当ではないがジャンクフード・ファーストフードで満腹感を満たし、 あげくにサプリメントに頼っている。 栄養ドリンク剤にしても、作って販売しているメーカーの営業マン本人が「気休めだから飲まない」という側聞があります。

 抗がんサプリ徹底検証「信頼度」と「逆効果」(2005.9.16 週刊朝日)で問題提起されていますが、 ビタミンC・βカロテン・コエンザイムQ10その他諸々には専門の医学界でも賛否両論があり、先頃問題になったアガリクスも然りです。 当『薬研』でもかつて、アガリクスの数倍のβ-Dグルカンが含まれるというキノコを、特殊な酵素を用いて低分子化したことがありましたが、 作用には必ず反作用があるように危険であるとの判断から実験を取り止めました。 このような世情では、食のかわりにあらゆるサプリメントを常食して「私は健康である」なとど冗談にもつかない事が現実になりかねない。 まして病態寸前にある人にはよくよくご注意願いたい。

 私どもが研究している食の原点は腸管エコロジーにあり、幸いにしてまだ病態で無い人々、 なかんずく成人病予備群の青少年に理に叶った食生活のもとで健全に育って欲しいと願うものです。 「まずは快腸に」、これを原点として正確・誠実な情報を発信して参ります。
2006.01.01.(つづく)

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